甘い蜜に溺れて トレイシー・アン・ウォレン

ミストレスシリーズ三部作
最後はワイバーン公爵とペンドラゴンの姪の話

甘い蜜に溺れて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

甘い蜜に溺れて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: トレイシー・アン・ウォレン,久野郁子
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2010/06/18
  • メディア: 文庫
  • クリック: 1回
  • この商品を含むブログを見る

若いガブリエラは無邪気にトニーにご執心。ちょっとファザコン気味なのかな。ガブリエラに惹かれつつもペンドラゴンとの友情と年齢差考え距離を置こうとするトニー、しかし彼女に惹かれる気持ちはどうにもならない抗えない。
出自のよくないガブリエラを社交界に認めさせるため徹底的な庇護者となりつつも手を出さずにはいられないんですよ。絶対行かないオールマックスにもヒロインのためなら行く。
「来てくれたのね」
「来ないと思っていたのかい?」
トニー ガブリエラ好き過ぎて笑う。
そのあたり楽しく描かれていていいですね。
フェンシングの稽古シーンもよかった。

ガブリエラの評判を守るために結婚を決めるが 結婚を信じてない愛を信じてないからガブリエラを愛していることをなかなか認められない。


親から酷い目にあってる放蕩者の結婚しないヒーローといえば アン・グレイシーの「不本意な婚約は冬の朝に」のフレディを思い出しました。放蕩者フレディなんだかんだめっちゃ紳士でかっこよかった♡
チャンス姉妹シリーズ 面白いです。


さて
愛されて結婚したんではないと知ったガブリエラは悲しみのあまり家出。またここからトニーの口説きが始まるんですが、思い通りにならないイラつきもなかなかニヤつく展開でいい。最後の告白は今でいうフラッシュモブですね。(笑)
終始楽しく読めました。

個人的にはこの三部作にレイフ・ペンドラゴンみがもっとほしかった。(笑)