昼下がりの密会 トレイシー・アン・ウォレン

現実逃避に最適なロマンス小説

今日読むのは

トレイシー・アン・ウォレン
昼下がりの密会 (ミストレス三部作 1)

昼下がりの密会 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション ウ6-3)

昼下がりの密会 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション ウ6-3)

弟の借金の代償に資本家レイフの半年間愛人になる契約をするジュリアナ。とまあ ありきたりな設定で お互い最後には愛に気づきカラダの関係だけで終わらず結ばれるんだろうなぁ…と。読む前から展開は見え見えなんだが、さて そのロマンス小説ならではのベタな展開を楽しめるかどうか。トレイシーありがとう。楽しめました。(笑)

レイフがめっちゃ可愛い。未亡人とはいえ未熟な性生活しか経験のないジュリアナ、まだ戸惑ってる彼女を膝に乗せ どんな刺繍してるのー? とか たわいもないこと聞きつつ口と手でジュリアナを愛おしむレイフ。何気に女心くすぐる。(笑)
嫉妬心を隠さない、威圧的でなく嫌味もなく嫉妬心を隠さない。可愛い♡
レイフ 可愛いよ、レイフ。

イケメンでセックス上手なのはロマンス小説ヒーローのデフォですが、そのワンパターンなデフォルト部分をどう魅力的に書き 楽しく読ませるかですよね。

気になった箇所は異母弟から受けたおぞましい過去の仕打ちをジュリアナに打ち明けた後 けっこうフツーというか饒舌で 甘いセックスするところ。話したくない過去を打ち明けたわりに穏やかというか、苦悩がまったくない。
そのあたりちょっとちくはぐな感じだったし 中盤以降の二人のすれ違いがあまりに長くて、レイフのかっこいいセリフと見せ場が少ない。まぁ すれ違いもロマンス小説のデフォだから仕方ないですね。(笑)
ヒーロー レイフ・ペンドラゴンはキャラ設定として めっちゃ好物系なのにあまり深く描かれてないのが残念だった。

500頁超えの作品だけどさらっと読めて楽しめます。
(2009年作品)

→次作はレイフ友人ヴェッセイ侯爵の話

月明りのくちづけ (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

月明りのくちづけ (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)